展覧会は大きな反響を呼んで、無事5月28日(日)に終了しました。「OITA DESIGN POWER」はデザインが根底にありますが、昨年は「地方」を基本テーマに、デザインの力をアピールし、地方のデザインの潜在能力を示すことができました。今回は「地球」がテーマでした。大分という地域においても「地球」との係りは、地球上に住む他の地域の人々と何ら変ることはありません。様々な地球の問題を大分という地域から考えてもらうことが今回のプロジェクトの目的でした。デザインは様々な提案を社会に提示することが大きな役割のひとつであると考えます。今回もデザインを違う形でアピールできたのではないかと思います。
 期間中は終了間際まで、多くの来場者が訪れ、暗闇の中に浮かび上がる地球儀の幻想的な光景を楽しんで頂けました。多い時間帯には40〜50人もの人々が地球儀を巡り、その姿とともに作品を観賞するも今回ならではの楽しみ方でした。美術を難解ではではなく、楽しむ場として提供できたのも今回の大きな成果だと思います。
 デザインにとって、どういう風に見せるかは大きなポイントです。展示方法とともに今回の1日4時間半と短い、夕方5時から9時30分までの開催時間は主催者側の我々にとっても実験的な試みでしたが、アートプラザ側の担当者も驚くほど、異例とも思われる、8時を回っても多くの来場者があったことからも、こういう形の展覧会が充分可能な試みであることを提示できたのではないかと思います。これが可能になったのにはアートプラザの夜10までの開館時間があります。九州大学の関係者も驚いたほど、福岡でもまれなケースだということです。これからもこの開館時間が変わらないことを願いたいと思います。
 「OITA DESIGN POWER」では今後もデザインを通して様々なチャレンジを試みながら、大分からデザインエネルギーを発信していきたいと考えています。
 最後に今回の作品を提供していただいた九州大学ユーザサイエンス機構「子どもプロジェクト」の関係者の方々に感謝申し上げます。




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