OITA DESIGN POWER 2005

●オープニングセレモニー/平成17年5月17日13:30

●開催期間/平成17年5月18日(水)〜5月22日(日)
      AM10:00〜PM7:00 最終日 PM5:00迄
●開催場所/大分市アートプラザ全館
     (アートホール・ギャラリーA/B・ 研修室)

◆主催/大分県デザイン協会

◆後援/大分県、大分県教育委員会、大分市、大分市教育委員会、大分合同新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、エフエム大分、おおいたインフォメーションハウス


 デザインは人の生活の中においてその重要な役割を果たしています。しかし、日本では一般的にデザインに対して認識され始めたのは昭和30年代以降であり、特には、日本の高度経済成長期においてその存在が大きくクローズアップされました。広範囲のデザイン分野の中でもポスターなどのグラフィックデザインがその時代の文化に対して社会に及ぼした影響は大きいものがあります。東京オリンピックにおいて、それまでの図案という概念から、よりシステマチィックに解決しようとする動きが活発となり、亀倉雄策を始めとするデザイナー達の手によって制作されたポスターなどがその成功の鍵を握ったことはいうまでもありません。この時、世界に日本の美意識の高さを誇ったことも見のがしてはなりません。この大きなうねりが、その後の日本万国博覧会での日本のデザインの高い存在感へと続いていきます。そして同時期に地方においても数多くのデザイナーたちがこれまでの図案意識を超えて、より広い視野に立ってグラフィックデザインというものを考えるようになり、特に観光ポスターなどにより地域のアピールに力を注いでいくようになりました。その中において、大分では別府という観光地を背景にして数々の作品が生み出されました。こと別府に関しては油屋熊八という名プロデューサーによってその基盤が出来上がっていたため、より明解なデザインが確立されていくことになりました。いずれにしてもこれらの大きな動きが地域の元気を呼び起こしたことに違いはありません。

 このような歴史的背景を踏まえ、地域が元気を喪失していく中、再度グラフィックデザインの魅力や地域に及ぼす影響力や使命を再認識するためにも、社会との関係性を再認識することにより今後の地方の元気を模索しようとするのが今回のプロジェクトの目的です。


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坂本昌久氏・波多野義孝氏の作品展及びセミナー
  5月21日(土)PM3:00〜5:30
  アートプラザ2F研修室
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 坂本氏はこれまでの二科会デザイン部での旺盛な制作意欲に氏のデザインに対する情熱が表れています。手描きで描かれた、その緻密な描写力は今日のデジタル万能時代に圧倒的な存在感を見せてくれます。波多野氏はポスターやパンフレットのデザイン以外にも数々のマーク、ロゴタイプを今でも数多く目にすることができます。湯布院のパンフレットが宮内庁より納品の要請があったことは有名な話です。他にも全国ブランドとなった「いいちこ」のロゴタイプ、一升瓶のラベルはいまだに氏のデザインです。これら両氏がこれまでに制作した膨大な作品の中から厳選したポスターやパッケージなどを展示するものです。その大半が手作業によって制作されたものであり、そこから伝わってくる圧倒的な力はCG(コンピュータ・グラフィック)全盛時代の今まさに圧巻です。特に若い世代、とりわけ学生にとってはとてつもなく面倒な作業を積み重ねてきたことが新鮮でもあり、刺激的であるに違いありません。
 その感動が新しい力となることを願うものです。
 セミナーでは両氏に加え、当時と今の大分のグラフィックデザインを知る池辺修二氏を司会進行役に、グラフィックデザインに対する考え方や逸話、今のデザインに関する意見などを述べてもらいます。
学生〜一般までの参加者とのディスカッションも行います。

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POWER COMPE 2005 (大分県デザイン協会公募展)
 課題「がんばれ!!トリニータ」
   1F市民ギャラリーA
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 若い人にデザインの可能性を自らの手で創造することにより、その魅力を発見してもらう機会を提供することは、デザイン業界の大きな役割です。今回、地元の元気のひとつである大分トリニータの協力をいただき、中学生〜一般を対象に課題テーマとして「がんばれ!!トリニータ」を公募し賞をもうけます。これは、デザインを目指す若い人材に意欲と活動の機会をあたえるものです。応募された作品は両氏に審査をお願いし各賞を決定。別会場にて出品作品を一同に公開します。セミナーにおいてこれらの作品の講評も行われます。
 これは次世代のデザインを育成する大きな力になることを信じています。

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小学生を対象にしたワークショップ開催
   1F市民ギャラリーB
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 事前に市内小学校の小学生を対象に大分県デザイン協会の会員によるワークショップを開催しデザインすることの意味や意義を楽しみながら学習してもらいます。これは、すでに明野北小学校で4・5年生を対象に実施し、うちわにプリントした○△□からイメージを広げ、アイデアや独創性、個性などが溢れた楽しいうちわのデザインができあがりました。物づくりの面白さを体験し、子ども本来の創造力・元気を呼び起こすことができました。
 これらの作品も会場に展示します。



大分県デザイン協会 HOMEPAGE