平成16年度第3回研究会

日時:平成16年('04)11月20日(土)午前10時〜午後4時30分
●場所:「宇佐市の生命(いのち)を守る家と豊後高田市昭和の町の見学」
会員:小野(幹事)・伊藤・小斎・松村・若竹・<初参加>加藤・吉野(学生新会員)

●宇佐市の江河工務店の造る住宅は、健康をテーマに、空気と水にこだわった宿泊体感もできるオープンハウスです。
このオープンハウスと同工務店が設計・施工を手掛けた江河会長宅も同時に見学。
●昭和の町は7人の有志商店主から始まったお店も、今は50軒程にも広がり年間30万人の観光客と、過疎商店街の活性事例として賞も貰っています。これらをUDの目で見学検証してみようというものでした。

2004
3rd.Report

UD-REPORTS by
Universal Design
Study Group
in
Oita design Association


江河セツ子邸(江河工務店会長宅・宇佐市)見学

下記「生命(いのち)を守る家」の設計コンセプトを取り入れて建築した江河工務店会長宅。生命に欠かせない「良質な空気と水」にとことんこだわり、住宅設計にこのシステムを取り入れ建築された江河社長自らが丁寧にこの住宅を説明してくれた。
梁を表した高い天井や明るい陽差しが差し込む移動可能な広縁、フラットな床に完全収納間仕切りなど、随所に工夫が施され、機能的で快適な生活空間となっている。また、それに加えヤシガラ活性炭による室内の換気システムは、室内の湿度の調整と空気の浄化に優れとても心地が良い。
この住宅は大分県等が主催する平成16年度「豊の国木造建築賞」の協賛賞(健康住宅賞)を受賞している。HP→
http://www.pref.oita.jp/18500/news/toyomoku/19toyomoku/kyousan11.html

■「生命(いのち)を守る家」(宇佐市)宿泊体感ハウス見学

(株)江河工務店の宿泊体感ハウス「生命(いのち)を守る家」を見学。「健康」を基本理念として、良好な空気と良質な水を日常生活に取り入れるシステムを設計に活かしている。
○「エアー・リフレッシュ工法」(住まい全体を高性能断熱材ですっぽり包み込む完全外断熱住宅)
○ヤシガラ活性炭による空調○屋外セントラル浄・活性水器による「生命(いのち)を守る水」等。
平成16年11月3日から常時オープン(10:00〜19:00ただし水曜定休日)、見学・体験宿泊、ミーティング・各種催し物などに利用が出来るようになっている。


■昼食(創作懐石・竹贅/宇佐市)

江河工務店のオープンハウスを見学後、感想会を兼ねて昼食は宇佐市の「創作懐石・竹贅」
「生命を守る家」という健康を正面から見据えた設計コンセプトと木のぬくもりが心地よい、人にやさしい住宅と、誠実な人柄の社長との出会いに感激。竹籠に盛られた創作料理にも満足。

■昭和の町(豊後高田市)見学

昭和の町は7人の有志商店主から始まったお店も、今は50軒程にも広がり年間30万人の観光客と、過疎商店街の活性事例として賞も貰っている。
この日(土)も大型観光バスの観光客が、街並みガイドさんに引率されて商店街を大挙して歩いてくるのに出会う。確かに昭和の店舗も増え、人通りも大幅に増えたようすではある。(下記HPは別の視察のときの取材)
http://www.coara.or.jp/~viscoit/i_web-report/Inspection/takada-page/index.html




■研究会員レポート

KOSAI REPORT(小斎かずよ研究会員)

11/20日はお疲れ様でした。
宇佐の江河工務店さんの自然と人と共存できる家づくりに頑張っている社長さんにはとても感動しました。
豊後高田の「昭和の町」の博物館は今、自分の年代に近いのであまり興味はありませんでしたが町並みはとても感心しました。でも「昭和の町」の博物館の参加があったことは町づくりの大きな”要”でしょうね。多くの人達が町に来てくれる事は大変なご苦労であったと思います。
7人の有志の方々で始められた事業(町づくり)は本当に素晴らしいです。応援したいです。

WAKATAKE REPORT(若竹良一研究会員)

参加者の皆さんお疲れ様でした。
小斎さんのおかげで優れた住宅を見学出来、とても勉強になりました。これからの住宅は健康第一に考えるべきだと強く思いました。私自身これまで、シックハウス症候群を2度体験しましたから。
江河社長さんの人柄にも惚れました。小野さん、運転ありがとうございました。

ONO REPORT(小野和徳研究会員)

先日は、お疲れさまでした。天気も良く、有意義な一日でした。
私も感じたことをレポートします。
江河工務店の会長宅は、さすが気持ちのいい家でした。
踏込みの広い玄関と、移動広縁、フラットな床と梁を表した高い天井。また、間仕切りを引き込みの建具にした開放的な造りも良かったです。でも私が最も気持ち良く感じたのは空気でした。
ただの24時間換気ではなく、床下のヤシガラ活性炭のフィルターを通して天井から吹き出す空気は、調湿、マイナスイオン効果もあり、本当に気持ちの良いものでした。言われないと気がつかない無意識の快適、この換気システムもUDに通じるのでしょうか。
また生命(いのち)を守る水とはどんな物か(我社も半永久メンテナンスフリーの活水装置を扱っているので)と思ってたのですが、効果は同じ様なものでした。これからもいい家を造っていこうという社長のエネルギーを感じる見学会でした。
続いて、豊後高田の「昭和の町」ですが、私は7人の有志商店主の頃から係わっていたので何度も伺ってましたが、3・4年でここまでの物にしたとは、大変だった事でしょう。昭和30年代をテーマにした店なのでUDなど意識してない造りで当たり前なのですが、一通り見て回るとけっこう足が疲れました。(普段足を使ってないのがよく解ります。)空き店舗や空きスペースの所々に休憩スペースがあればなあと感じました。これも商店街のUDでは…と思います。
また、一通り見て回りましたが何も買おうと思った物がありませんでした。 年間30万人の観光客が訪れているとのことですが、あまりお金は落としていってないのでは、と感じました。これからは、お店の今の商品を買って貰う工夫や、おみやげ品としてのオリジナル商品開発を考えないといけないのではと思いました。
今回は2人の学生会員も初参加で私の車で行きましたが、3人の中年おじさんと同乗は「うっとうしい」のではと思い、足があれば現地で落ち合ってもと伝えてましたがさすが現代若人、関係ありませんでした。これからもどし々参加くださいね。

MATSUMURA REPORT(松村久美子研究会員)

20日は、お疲れ様でした。
住宅の見学、美味しい昼食、懐かしい街並の散策、と楽しい時間をすごしました。いま、住まいは、フロアのバリアフリーからさらに温度のバリアフリーに目がむけられています。
夏涼しく、冬暖かいすまいの提案は、大変興味深く、また参考になりました。もう少し詳しく知りたいと思っています。
また、お昼も見た目に美しく演出されており、テーブルコーディネートの勉強になりました。
昭和の町は、懐かしさでいっぱいで、これからの活性化進展が楽しみですね。
いい一日でした。小斎さん、みなさんありがとうございました。




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