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<平成14年度第3回研究会> 日時:平成14年('02)11月9日(土)5:45pm集合、6:00pm会議開始 場所:若竹陶磁工房(別府亀川) 参加者:3名 テーマ: 「これは便利」な日用品と「これは不便」な身の回り品 ●日頃自分が使用している日用品・文具・商売道具あるいは、街で気付いた「思わず膝を打って感心した」物など、それぞれご持参の上、自画自賛ください。バリアフリー・ユニバーサルデザインのモノに限りません。 ●また、「これは不便」なモノは、日頃常々使い勝手に不満を持っているモノなどを、メモでかまいませんので、いくつかリストアップしておいてください。 ●これらの検証から、UDへのキーポイントなり、ヒントを見つけたいと考えています。 |
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2002 3rd.Report UD-REPORTS by Universal Design Study Group in Oita design Association |
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■なお、参考資料として、UDの「7つの原則」 (米国ノースカロライナ州立大学UDセンター)を 以下に挙げておきます。 1.誰にでも公平に使用できること 2.使う上での自由度が高いこと 3.簡単で直感的に分かる使用方法になっている こと。 4.必要な情報がすぐに理解できること 5.うっかりエラーや危険につながらないデザイン であること 6.無理な姿勢、強い力なしで楽に使用できること 7.接近して使えるような寸法・空間となっている こと |
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■『これは便利』な日用品(UD研究会会員のコレクションから) |
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左:コードの長さ自在のタップ
中:チタン製の軽くて丈夫な食事具セット 右:ポリ袋用手提げ補助具 |
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左:ペットボトル用ワンタッチ式飲用具
中:(ジャム等の)スキージー用スプーン 右:角度自在型タップ |
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左:タテ・ヨコホッチキス
中:折り畳み式遠視用めがね 右:ステンレス製多機能ナイフ(\100) |
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左:ワンタッチ式組立ペーパートレイ (デンマーク製) 中:平アメ(丸アメのようにのどに詰まらせる心配がない) 右:組み合わせ(バネ)式はし(デンマーク製・プラスティック製) |
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左:廃陶磁器粉末再利用の皿(多治見)
中:ジウジアーロデザインの1983年発売 右:谷提案(拡大画面あり) |
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■『不便な日用品』 |
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●豆乳パック(谷研究会会員) ●不便、不満に感じている事、物。(穴井研究会会員) 私は常々思っている事ですが、左利きの人が使える物は、非常に少なく、また、対応していても特注物になっていたり、していないでしょうか。 私は右利きですが、おそらく世界中の殆どの人がそうでしょう。直接左利きの人に聞いた訳ではないので、あくまで推測の意見ですが、使いに くいと心のどこかで、感じているとは思います。 例えばマウスは本体右側にあるのが常識です。しかし、様々な人が使えるツールがあったら、特に右側である必要性はなくなります。(無線操作は その例ですね。) 一例ですが、様々な電器製品のボタン類は右側に集中していたりします。つまり、利き手を考慮したデザインになっていたりする訳ですが、これはこ れまでのごく常識的な事です。 しかし、マイノリティーに適用出来ない物は、UDではないと思うのですが。利き手は個人特有のものと考えていますが、それを強制的に矯正する 事は、実は違うのでないかと、ひそかに思っているのですが、医学に詳しくないので、それ以上の事は分かりません。 ちょっと難しく考えすぎかも知れませんが、多くの人の常識は立場が変化すると常識ではなくなるという事ですね。 |
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■『UDに関する一考察』(穴井浩之) |
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●写真は日田・小ヶ瀬井路の人工水路です。原型は、177年前に完成したものですが、当時の施設を改良しつつ、現在も使われ続けています。説明は省きますが、ここで注目して頂きたいのは、防護柵、照明がないという事です。(全てではありませんが他にもこのような、えっ、と思うような水路があります。夜は本当に真っ暗です。) ●通学路に沿う水路にも柵を施していない所もあります。当然、地元の人は、その危険性から安全対策を必要と感じるはずですが、特にそのような事はありません。何故なら、これが普通の常識だからと思うのです。 ●自分の管理は自分自身で行なう事、また教える事であり、必要以上に何もかもしてしまうと、かえって人間、五感が衰えていくと思います。かつ、弱者を助ける心構えも、なくなっていくのではないかと思います。五感が冴えて、初めて心地よい空間に身を置く事ができるのではないかと考えているのですが。(柵をしなくとも弱者を支援する手法は、色々と考えられす。) ●対照的な事例を挙げると、京都、滋賀県高月町やその周辺市町は、これに優れていますが、クリークで有名な佐賀市などは、逆に柵だらけ(しなくてよいような小さい水路まで含めて)で非常に見栄えが悪く、これは歴史と文化の違いと納得している次第です。 UDのひとつのヒントとして、案外、昔の生活環境にあるのかも知れません。 |
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平成14年度(2002) ■1st.Report ■2nd.Report ■3rd.Report ■4th.Report ■5th.Report ■6th.Report UD-REPORTS TOP |
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